アクアリウムを長く続けていると、「水質が安定しない」「魚が弱ってしまう」など、水に関するトラブルは必ず一度は経験します。
実は、水質管理=水槽管理の9割と言っても過言ではありません。
今回は、私自身の経験と一般的なアクアリウムの知識をまとめて、初心者でも実践しやすい水質管理のポイントを紹介します。
1. 水質が安定する仕組みを知る(バクテリアの存在が最重要)
水槽の水質を左右する一番大きな要素は、“ろ過バクテリア(硝化バクテリア)”です。

このサイクルが回ることで初めて水が安定します。
⚠ 立ち上げ直後の水槽が不安定なのは、このサイクルがまだできていないからです。

①アンモニア(NH3/NH4)
最も危険。検出された時点で緊急対応が必要。
原因:餌の与えすぎ、フィルターの目詰まり、死骸の放置
② 亜硝酸(NO2)
アンモニアが分解される過程で発生。微量でも魚が弱る。
対策:ろ過バクテリアの育成、水換え
③ 硝酸塩(NO3)
水槽が落ち着くと必ず溜まる。増えすぎるとコケの原因
対策:定期的な部分換水、底砂掃除、水草による吸収
※市販の試薬(テトラ・APIなど)で簡単に測れます。
1.水質を維持するための実践的なコツ
(1)水換えは “少量をこまめに”
水換えの基本は、1〜2週間に1回、全体の1/3程度。
一度に大量に換えると、水温・pH・硬度が急変し、逆に魚へストレスになります。
(2)フィルター掃除はしすぎない
ろ材をゴシゴシ洗うと、バクテリアがすべて死んでしまい一気に水質が悪化します。
おすすめ掃除方法
- 目詰まりした時だけ軽くゆすぐ
- 洗うときは 水槽の飼育水 で
※新品のろ材に一気に交換するのもNG。
→ 半分ずつ、2〜4週間空けて交換するのが安全。
(3)底砂の掃除は“軽め”がちょうど良い
底砂はバクテリアの住処。
毎回深くまで吸うと逆効果。
- 表面の汚れを軽く吸う
- 砂の中を全部ほじくらない
- 砂が舞わない程度でOK
特に淡水カレイやフグなど砂に潜る魚は、砂環境が崩れるとストレスになるので優しく管理しましょう。

コケを抑える水質戦略
- 硝酸塩をためない(水換え・底掃除)
- 光を当てすぎない(8時間以内)
- 餌の量を控える
- 水流を弱めにして汚れを溜めない
- 水草や浮草で栄養分を吸収させる
コケは「水が汚れていますよ」というサイン。
原因を探れば自然と減っていきます。
トラブル時の対処(よくあるパターン)
① 魚が水面でパクパクする
=酸素不足 or アンモニア中毒の可能性
- エアレーションを強める
- 1/3水換え
- フィルターの目詰まりを確認
② 白濁りが続く
=バクテリアが不安定
- 餌を控える
- 触りすぎない
- 1〜2週間で自然に落ち着くことが多い
③ グッピー・メダカが弱る
=水質悪化が最も多い
- 小型水槽は水質が変動しやすいので特に注意
- 5〜7日ごとに1/4程度の水換えが安心
水が安定すれば、魚も元気に泳いでくれますし、アクアリウムが一気に楽しくなります。