生物ろ過を理解した上で水槽掃除を行っていましたが、⭐️になりやすい状態は続き、なかなかバクテリアが定着している様子が見られませんでした。これはバクテリアを洗い流してしまっていたことが原因でした。バクテリアは水槽内の
①ろ材(フィルターの中)
スポンジやリングろ材、多孔質のセラミックろ材など。表面積が広くて水が流れる場所→硝化バクテリアのメイン拠点
②底砂やソイル
砂やソイルの粒に付着して、酸素のある上層では“硝化バクテリア”、酸素が少ない深部では“脱窒バクテリア”も繁殖します。
③水草や流木、石の表面
葉や幹、岩の表面にもバクテリアが薄く膜を作って住みつきます。
④水槽のガラス面
見えにくいですが、バクテリア膜(バイオフィルム)がガラスにも張りついています。
これらの場所に棲みつくバクテリアを洗い流す(特に水道水では塩素によってバクテリアを殺菌してしまう)ことにより、せっかく定着していたバクテリアが減ってしまっていました。水換えは硝酸塩を除去するためにも必要ではありますが、全ての水を換えたり、ろ材や底砂をしっかりと洗うのは逆に生物ろ過を崩してしまう原因にもなってしまいます。私はこの事を知ってから、フィルター類を綺麗に洗い流すのは避けて、水換えは急激な水質の変化を抑えるため3分の1、魚の調子が悪い時は3分の2程の水換えを行うようにしています。
